パルシステム千葉

皆さんこんにちは☀️

第5回『フェアトレードを学ぶ~ちばの団体訪問編~』では…

地域の方たちに寄り添いながら、さまざまな事業・活動を行っている「生活協同組合パルシステ ム千葉」の運営担当理事 髙橋由美子さん、組合員・コミュニティ活動推進部 田中聡さんにお話を 伺いました。

今回はどのような話が聞けたのでしょうか…!?

 


 

〈パルシステム千葉とは?〉

 

パルシステム千葉では食材などの宅配のほか、介護や家事支援などのくらしのサービスを提 供しています。また、それだけでなく、平和活動や環境への取り組みなど、さまざまな活動も行っています。

なぜこのような多岐にわたる活動をしているのかというと、パルシステム千葉は組合員や地域の方たちとの関わりをとても大切にしているからです。組合員の皆さんの安全・安心を求める声や「こんな商品がほしい」といった声など、どんなにささやかなものでも積極的に取り入れながら、商品づくりやさまざまな活動につなげています。

また、パルシステム千葉は産直に力を入れています。生産者をパートナーと考え、産直の商品を 通して“生産者と消費者の顔が見える関係“を築くことを大切にしています。

このように、「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」というパルシステム千葉の理念のもと、多岐にわたる活動をしています。

 

 

〈パルシステム千葉がめざしているゴールは?〉

 

パルシステム千葉がめざすゴールは「食べる人・作る人・住む人の暮らしが良くなること」だそうです。これはSDGsの17の目標にも重なりますね!

このゴールの達成のためには、食べ物・人とのやりとりを含む仕組み自体をよりフェアに変わっていくように働きかけていくことが必要ですが、この達成はまだ遠いとおっしゃっていました。というのもこの仕組みを変えていくのは消費者であるため、消費者の意識を変えることが不可欠だからです。「消費者一人ひとりの〝選択〟が社会や環境を変える力になる」としています。

そのためこれからも組合員からの声を取り入れ、生活の中の"気づき"に対する共感してもらえるよう、引き続き働きかけていくそうです!

 


 

〈パルシステム千葉のフェアトレードに対する考え〉

 

パルシステム千葉ではバナナなどのフェアトレード商品も扱っています。フェアトレードで輸入しているバナナには、フィリピン産(バランゴン)、タイ産(ホムトン)、コロンビア産があり、中には少し傷がついているなど見た目が残念なものもありますがとてもおいしいそうです!

国内の産直産地同様「顔が見える関係」で、環境にやさしい栽培方法でおいしいバナナを育て、それを安定的に出荷する「産直」の取り組みは、生産者のくらしとその地域社会がよりよくなることにもつながっています。

そうしたグローバルな「産直」に対して、足元の千葉県でローカルに取り組んでいるのが、地産地消(ローカルフェアトレード)です。その代表例が、休耕田を活用して作った「飼料米」で豚を育てる「パルシステム千葉のこめ豚」で、県内産地の生産者と協力して商品開発したものです。日本で食べられている豚肉の約半数は国内産ですが、その飼料の大半は輸入に頼っているのが現状です。こめ豚の取り組みを通じて生産者と消費者が力を合わせ、食料自給率や地域社会の向上につながっていくのです。

バナナもこめ豚も食べてみたいですね! 

フェアトレード商品を扱うようになったのは組合員からの声がきっかけだったそうです。しかし、パルシステム千葉ではフェアトレードという言葉を特別意識していないようです。というのもフェアトレードというと少し意識が高く感じる人もいるため、フェアトレードを生活の中に自 然に取り込めるように気楽に利用できるような商品づくり、関係性づくりをめざしているからだ そうです。あくまで「生産者と消費者の対等な関係」を築こうとするパルシステム千葉の姿勢がよくあらわれていますね!

 

〈パルシステム千葉のオンラインでの取り組み〉

 

新型コロナウイルスの蔓延により多くの活動が制限されている中、パルシステム千葉はオンラインでの活動も精力的に行っています。例えば直営農場パルグリーンファームの収穫体験を通し て、農業の流れを学ぶことができるイベントを開催しています。参加者の平均年代層が 50,60 代のため、Zoom に馴染みのない方に向けて、使い方を基礎から学べる動画を作って広報をしたそうです。そうした工夫により、遠くに住んでいる人や子育てで忙しい人など、イベントになかなか参加できていなかった人がオンラインイベントに参加してくれたため、参加の輪が広がるというメリットもあったそうです。時代の流れに合わせて柔軟に対応していてすごいですよね!今後も対面活動とオンライン活動の二つを続けていくそうです。 

 

今回はパルシステム千葉さんにインタビューさせていただきましたが、いかがでしたか?

今回の記事を読んでパルシステム千葉さんに興味を持っていただけた方、ぜひ組合員として参加してみてはいかがでしょうか? 

 

 

パルシステム千葉 https://www.palsystem-chiba.coop/

 

(記事作成:2021年6月)